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修行メモ

【読書メモ】運用設計の教科書 現場で困らないITサービスマネジメントの実践ノウハウ

はじめに

以下の本を読んだので簡単にコメントします。

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クラウドは、これまでのオンプレミスでのシステム運用を大きく変えると思います。 ただ、具体的にどう運用を変えるのか? 私はシステム運用者というロールではないため、実感を持ってこの疑問に答えられないと感じました。 そこで、この機会に「システム運用」について体系的に理解しておこうと思い、本書を手に取りました。

概要

システム運用に関するヒアリング~設計~運用開始~運用改善までの一連の流れが解説される。 「理想は○○だが、実際は△△で凌ぐのも手」といったような実践的(?)なアドバイスもちりばめられている。

発見

・「システムが捨てられるまでが運用」(家に帰るまでが遠足 的な発想かな) ・障害復旧にしても、パッチ適用にしても「どういう状態を正常とするか」や「どこまでを作業範囲とするか」は予め定義しておく。  →でないと、有事の際に「やるべきこと」だけでなく「どこまでやる必要があるのか」というターゲット設定から対応する必要が出てくる。   目の前の事象に対応したい中で、どの関係者にとってもうれしくない状況になる。 ・運用には大きく「業務運用」「基盤運用」「運用設計」の3つがある。

本書の良かった点

・運用者、あるいは設計を行う人がすぐに実践に落とし込めるような内容が盛りだくさん。  →ITILの内容では、実践に落とし込むのむずい と感じてる人に良いかも。 ・各ステップごとに、作成する成果物一覧や検討事項などが豊富に例示されている。  実際に運用設計をするために超有用だと思う。 ・文字通り、「教科書」という機能をしっかり備えている。